こんばんは、伺水(@moto8an_shisui)です。
最近、小説の読書が趣味として復活したので、それについて書きたいと想います。
おもしろい小説ってどんなん?
自分にとって、おもしろい小説とはどういうものなのか、という問いの答えは、比較的最近分かったことです。今回は『小説』をテーマにしてますが、小説に限らず、おもしろいゲーム、おもしろい映画、おもしろいアニメ等々、すべて密接に関係してるのではないかと想ってたりしているのですが。
範囲を広げると自分でも分からなくなってしまうので、今回のテーマ『小説』だけで言うと、例えば『ジャンル』があります。恋愛小説、推理小説、SF小説、ファンタジー小説、歴史小説、官能小説等々、『小説』だけでもキリがないくらい種類があります。ぼくがよく読むのは『ファンタジー小説』ですが、おもしろい作品もあれば、残念ながらつまらない作品もあります。つまり、ファンタジー小説だったら何でも良い、というとこではない訳です。誰でもそうですね。
おもしろい小説の3要素
子供の頃に『どんな本が好き?』という問いに対して、『ファンタジー小説が好き!』とか『推理小説が好き!』とか答えたなぁという淡い記憶があります。でも、これって回答になってないというか、その答えをよく分かってなかったんだなと。『ジャンル』のような、大まかに分類された要素では、自分にとっておもしろい小説を説明することはできません。もっと違うところに、その要素があると想います。
さて、ぼくにとってのおもしろい小説ってどんなん?という、最初の問いに戻りますが、以下の要素がすごく重要だと想っています。
- 政治がある
- 経済がある
- 差別がある
はい、人間の営みそのものです。その話の舞台が、日本や地球のどこかでなくても良いです。もっと言うと人でなくても良いです。エイリアンとか異星人とか(同じかw)、獣人とかでも何でも良くて、ただその場に、自分たちの目の前にもあるような、人間の営み(的なもの)があるのかどうか、という点がとても重要です。
何故、この3つの要素が必要なのかと言うと、これらがないと、登場人物たちが何に対して何を思い、何故そのアクションを取った(取ろうとする)のかが、さっぱり分からない、もしくは想像できないからです。
例えば、悪の大魔王が現れて、主人公の住んでる町や暮らしを破壊したとします。そして主人公は、大魔王を倒すために立ち上がって、打倒の旅を始めるとします。ここで、主人公がどういう町(規模とか文化とか【政治】)に住んでいて、どういう暮らし(裕福なのか貧乏なのか【経済・差別】)をしているのか、友達は多いのか少ないのか等、こういう状況が見えないと、大魔王打倒の旅に出た主人公の『想い』に、どれくらい同調できるかが変わってきます。
仮に、ホームレスみたいな生活をしていて、街人たちからは蔑まれて、更に暴力まで振るわれているような暮らしをしている主人公だったら、大魔王打倒を志すなんて意味わからないです。むしろ、ざまーみろって大魔王に対して賞賛を送ってる方が、よほど理解できます。この3つの要素があることで、主人公だけではなく、その他の登場人物のことも、何故そのように感じ、考えて、そのようなことを志して行動するのかが見えやすくなります。だから、『この小説はおもしろい』と感じる作品には大体、この3つの要素が入ってますね。
小説選びの段階から楽しくなってくる
ちょっと誤解されそうなので補足を入れますと、これらの要素は『ファンタジー小説』だから入ってるということではないです。『恋愛小説』でも『推理小説』でも『歴史小説』でも、あるものはあるし、ないものはないです。これらがある方が、ない作品より、おもしろいと感じる可能性が高いということです。(単純にある・なしだけではなくて、あるけど描写が良くない、という場合もありますね。)
この辺りが明確に認識できるようになった頃から、これは読みたい小説かどうか、わかるようになってきました。冒頭の部分をある程度ザッと流して読んでみると、この3つの要素があるかないかが、気付けるようになってくるんです。何となくなので、たまにハズレることもあるのですが(苦笑)いわゆる『ジャケ買い』とかすることもありますし(笑)
自分にとっておもしろい小説の要素は何なのか!?これはもちろん人それぞれですけど、自分はこうだということが分かってくると、小説選びの段階から、結構楽しめると想いますよ。
最後に、今読んでる小説は、以前に書いた作品の続編でこれです!『精霊の守り人』で出会ったバルサとチャグムが、新ヨゴ皇国、カンバル王国、ロタ王国を侵略戦争から救うために東奔西走します。
クライマックス感満載です(笑)
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